旧日本軍の遺棄兵器、処理加速を 中国高官、現場を視察し要求

 【北京共同】中国の孫衛東外務次官は13日、旧日本軍が日中戦争の際に遺棄したとされる大量の毒ガス兵器が埋まっている吉林省敦化市ハルバ嶺を訪れ、廃棄の処理状況を現場視察した。現地で面会した日本側関係者に「一日も早く化学兵器の害毒を徹底的に取り除くよう要求する」と述べ、廃棄の処理加速を求めた。中国外務省が16日発表した。

 1997年発効の化学兵器禁止条約で、日本に廃棄処理が義務付けられた。日本側関係者は孫氏に「できるだけ早く遺棄化学兵器の処分を終えられるよう全力を尽くす」と語った。

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