交通死亡事故多発警報、神奈川県が初めて発表 1週間で7件発生

県が発表した「交通死亡事故多発警報」のチラシ(左)と、歩行者安全5則(右)=16日、県庁

 神奈川県は16日、県内の交通死亡事故が7~13日の1週間で7件発生したとして、「県交通死亡事故多発警報」を発表した。昨年7月11日の運用開始以降、警報の発表は初めて。警報期間の22日まで、事故防止の啓発などを強化する。県は「年末にかけて交通事故が増えやすい。ルールやマナーを守り、家族間などでも『気を付けてね』と声を掛け合って」と呼びかけている。

 県内ではこの1週間で、オートバイと乗用車の衝突や、歩行者を巻き込む事故など7件で10~90代の男女7人が死亡した。県くらし安全交通課によると、今年に入って交通事故による累計死者数(今月15日現在)は88人(前年同期比7人増)と増加傾向にある。

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