コメのオンライン市場が取引開始 需給映す価格指標に期待

「みらい米市場」のサイト

 コメの売り手と買い手がオンラインで注文をやりとりする現物市場「みらい米市場」が16日開設され、取引が始まった。コメ売買で現在主流の相対取引を補完する形で、需給を映した透明性の高い価格指標をつくるのが狙い。当面は有機栽培など付加価値の高いコメ取引が中心となる見込みで、参加者が広がって取引量が増えるかどうかが成否の鍵を握る。

 市場は流通経済研究所(東京)などが出資して開設。生産者などの売り手が最低価格や期限を決めて出品し、卸・小売業者や外食業者などが入札して購入する。

 初日は午後0時半にサイトを開き、今後は24時間注文を受け付ける。16日時点のユーザー登録は70程度の見込み。

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