「僕が主役になるつもりで」日本代表の攻撃をリードする存在へ…久保建英がチュニジア戦に意気込み「フィニッシャーとしても存在感を出したい」

FKでのゴールにも意欲を見せた久保建英[写真:©︎CWS Brains, LTD.]

日本代表MF久保建英(レアル・ソシエダ)がチュニジア代表戦(ノエビアスタジアム神戸)に向けて意気込みを語った。

13日のカナダ代表戦で4-1と勝利した日本代表。国際親善試合5連勝で迎える17日のチュニジア代表戦は、カナダ戦で出番がなかった久保も出場すると考えられるなか、今回はMF鎌田大地(ラツィオ)が招集外。先月のトルコ代表戦と同様に2列目中央での起用も考えられるが、「どこで出ても、やることはいつもと変わりません。フィニッシャーとしても存在感を出したい」と自信を示す。

対戦相手となるチュニジアは13日に韓国代表と対戦し0-4と大敗。この試合では久保がマジョルカ時代に共闘した韓国代表MFイ・ガンインの先制FKがあったが、「映像でこの試合を観ました」という久保は「僕も今日、練習で良いFKを決めたので同点かなと思います」と戦友との関係の良さを窺わせた。

昨年の対戦で0-3と完敗を喫したチュニジアについては「選手のアスリート能力が総じて高い印象です。ラフなボールだったり、セカンドボールを拾われたりすることに気をつけたい。張り合うことのできる相手だと思います」とした。

一方で、ここ数年の日本代表はかつての遠藤保仁、中村俊輔のようなプレースキッカーがおらず、セットプレーからの得点も非常に少ない。高い左足の精度を誇る久保は「自分が日本代表で出ている時に自らFKを蹴って決めれていないまま今に至ります」と語り、「チャンスがあれば積極的に蹴りたい」とプレースキッカーに名乗りを上げた。

また、カナダ戦のTV中継映像で話題になった、後半キックオフ直前の森保一監督とのやりとりで何か意見を伝えたのか?と問われると「監督もコーチも日本代表を強くするため、様々な選手に意見を求めています。何かもたらせるモノがあればと常に思っています」と答えた。

このやりとりについては森保監督が前日会見で「所属するソシエダでどういったビルドアップをしているかという意見を聞きました」と明かしていたが、久保も「ソシエダの(ビルドアップの)やり方が正解というわけではない。森保監督の判断に参考となるよう伝えさせていただきました」とした。

チュニジア戦は来月から始まる北中米3カ国共催ワールドカップ(W杯)アジア2次予選前最後のテストマッチ。定位置を争う鎌田やMF堂安律(フライブルク)が不在のなか、攻撃をリードする存在としての期待を問われると、常に強い意志を持って代表活動に臨んでいると勇ましく切り返した。

「彼ら(鎌田や堂安)がいてもいなくても、僕が主役になるつもりで代表に来ています。気持ちはいつも変わらないです」

レアル・マドリーによる買い戻しを含めてビッグクラブ移籍の噂が加熱するなど、今やラ・リーガでもトップクラスの選手に成長した22歳の久保。W杯ベスト8以上を目指して確かなステップを踏む日本代表でも存在感を大きくしたい。

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