「失点ゼロに抑えたい」日本代表DF板倉滉、前回3失点完敗のチュニジア戦に意気込み「しっかり準備します」

日本の守備を支える板倉滉[写真:©︎CWS Brains, LTD.]

日本代表DF板倉滉(ボルシアMG)がチュニジア代表戦(ノエビアスタジアム神戸)への意気込みを語った。

ブンデスリーガの名門・ボルシアMGで主軸に君臨する板倉。今や日本代表でも不動のセンターバックとなった26歳は、13日のカナダ代表戦では出番がなく、17日に行われるチュニジア代表戦でスタメン起用される可能性が高いとみられている。

日本代表は昨年6月のチュニジア戦で0-3と完敗。この一戦でフル出場していた板倉は「時間が経って相手もだいぶ変わっていると思うので、また違った内容の試合になると思います。しっかり準備して入りたいですね」と前回対戦の二の舞にならないよう、テストマッチとは言え万全を期す。

チュニジアの印象については「細かく把握していない」としつつも、センターバックとして「カラダの強さは相手の強みとしてあると思います。フィジカルとメンタリティの両面でちゃんと準備しないといけない」と警戒感を怠らない。

また、チュニジアはカタール・ワールドカップ(W杯)でグループステージ敗退に終わったものの、グループ第3節のフランス代表戦ではラウンド16進出に一縷の望みをかけて猛然と攻撃を展開し、ロシアW杯王者相手に1-0と勝利。その時のフランスがベストメンバーではなかったとは言え、チュニジアの地力は世界中が知るところとなった。

日本代表の成長を示すのに十分な相手と言え、板倉も「前回チュニジアに敗れていることが大前提にあって、僕たち(日本代表)も進化を証明しないといけない」と語った。

今回の帰国直後は別メニューで調整していた板倉だが、「全く問題ないです。カナダ戦も出なかったのでコンディションバッチリです」とアピール。日本代表がテストマッチ4試合連続で失点を喫していることに言及し、無失点に抑えたいと意気込んだ。

「どんな試合でも失点ゼロで行きたいと思っています。ここのところ失点が続いていますし、試合中にどんなことが起きるかわかりませんが、決して慌てずにやりたいです」

一方で、森保一監督はチュニジア戦でGK鈴木彩艶(シント=トロイデン)を先発起用すると示唆。ベルギーに活躍の場を移した21歳守護神について問われると「めちゃめちゃ良い選手ですよね。カラダも大きいし動ける。彩艶とは初めてやるわけではないので、自信を持って臨んでもらいたい。ただ、GKの前でDF陣がしっかり抑えたいですね」と語った。

それでもセンターバックとGKで緊密な連携が求められることもあり、「(鈴木は)相手を見てプレーを変えられる選手。お互いに高い要求をしていきたい」と自らにも責任を与えた。

チュニジアに対しては、日本の永遠のライバルである韓国代表が4-0と圧勝。この点について板倉は「全く意識しないですね。自分たちは自分たちで目の前の相手に勝つだけ。4-0は確かにすごいですが、僕がこだわるのは自分たちの勝利です」と、打倒チュニジアに向けてブレない姿勢を示している。

チュニジア戦が終われば、いよいよ来月から北中米3カ国共催W杯のアジア二次予選がスタート。「日本代表は全員が次のW杯を想定し、活動ごとにメンバーが入れ替わっても良い雰囲気、高いインテンシティで練習ができています」と語る板倉。DF冨安健洋(アーセナル)と並ぶ日本の壁として、非常に頼もしい存在となっている。

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