街がにじみ出す駅になれるか? 公開空間の社会実験スタートへ 広島駅周辺地区 

JR西日本と広島電鉄・広島市は、JR広島駅とその周辺の空間のさらなる魅力アップのために社会実験を始めると発表しました。

広島駅周辺での社会実験は、21日から来月末までの1か月余りにわたって行います。

具体的には、広島駅北口のペデストリアンデッキと南北自由通路に▽沿道飲食店が張り出す形でオープンカフェを設け、▽ストリートライブなどが行われたり、飲食の出店が出店するにぎわいの空間、▽さらにベンチや緑などの高品質な憩いの空間を設けて、人の流れや利用した印象などについて調査するということです。

JR西日本と広島電鉄、それに広島市は、去年9月、広島駅とその周辺地区の公開空間の利活用に向けて覚え書きを締結しています。ことし3月には取り組みの指針となるスローガンも決まり、9月には「TOUCH MATCH HIROSHIMA(たちまち広島)実行委員会」を設立しました。

実行委員会は、「どうすれば街と駅がつながるかを考えたい。駅が街ににじみ出す、街に駅がにじみ出すようなしかけを作りたい」としていて、安全性を確認するのはもちろんのこと、規制緩和などの新たなルール作りや、持続可能な管理運営体制の構築に向けた課題を整理するために、社会実験を始めるとしています。

今回は第1弾ということで、いい影響が確認されれば、広島駅の南側の設計に反映させていきたいとしています。21日には、現地でキックオフセレモニーが開催されるということです。

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