マーリンズのキム・アングGMが今季限りで退団 史上初の女性GM

マーリンズはキム・アングGMが今季限りで退団することを発表した。マーリンズによると、球団側は来季の契約オプションを行使したものの、アングGM側が相互オプションの行使を拒否したため、退団が決まったという。マーリンズのブルース・シャーマン・オーナーは「我々の球団へのキムの貢献に感謝したい」とアングGMへの感謝を述べる一方で「我々はただちに新たなリーダー探しに着手する。今季の素晴らしい進歩の勢いをさらに加速させていきたい」と今後のプランについて言及した。

アングは2020年11月にマーリンズのGMに就任。アメリカ4大スポーツ史上初の女性GMということで大きな話題となった。就任1年目の2021年は95敗、2年目の2022年も93敗を喫して2年連続で地区4位に沈んだが、スキップ・シューマッカーを新監督に迎えた今季は、1点差ゲームで33勝14敗と驚異的な強さを発揮し、得失点差はマイナスだったものの、84勝78敗で地区3位となり、第5シードでプレーオフ進出。ワイルドカード・シリーズでフィリーズに2連敗を喫したが、大きな躍進を遂げた1年となった。

就任3年目にしてプレーオフ進出という結果を残したアングGMだが、退団が発表された直後に「ジ・アスレチック」のタイラー・ケプナー記者の取材に応じ、「オーナーとの話し合いのなかで、球団の今後の方針について考え方が異なっていることが明らかになった」ことを退団を決断した理由として挙げている。具体的にどの部分で意見が一致しなかったのか、現時点では詳細は不明だが、CEOを務めていたデレック・ジーターが2022年3月に辞任したときも「球団との方向性の違い」という同じような理由だった。

なお、「ニューヨーク・ポスト」のジョン・ヘイマン記者は、アングをレッドソックスのフロントオフィスの新たなリーダー候補に挙げている。レッドソックスは先日、チーフ・ベースボール・オフィサーのハイム・ブルームを解任したが、複数の候補者に面接を断られるなど、後任探しに苦戦していることが報じられている。

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