ふるさと納税の返礼品で別産地の甘エビ誤発送 福井県坂井市、希望者には寄付金を返金

 福井県坂井市は10月16日、ふるさと納税の返礼品として8月30日から9月13日にかけて同市産の甘エビを発送した際、一部の寄付者に誤って同県敦賀市産の甘エビを送ったと発表した。誤発送は県外の寄付者122件のうち40件で、個別の発送先は特定できないという。坂井市は寄付者全員に謝罪文を送り、希望者には寄付金を返金するとしている。

 坂井市ふるさと納税推進室によると、対象の返礼品は「訳あり 三国港から産地直送!本場の濃厚なふくい甘えび」。職員が9月15日にふるさと納税のポータルサイトで寄付者のレビューを確認した際、返礼品の箱に同市に登録がない船名が記載された写真を発見。返礼品提供事業者の田島魚問屋(同市三国町宿1丁目)に問い合わせ、誤発送が分かった。

 同社は通常、返礼品用の甘エビを専用冷凍庫で保管しているが、今回は受注数が予想以上に多く、別の冷凍庫も使用したため、一般商品の敦賀市産と取り違えたという。市は同社に保管体制の改善を指導した。

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 対象の返礼品の寄付額は一口6千円。市は三つのポータルサイトで年間を通じて募集し、122件の寄付者は関東を中心にいずれも県外だった。現在は受け付けを停止しており、返金対応の見込みが立ってから再開する。

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