滑走路点検の自動化実験、和歌山 南紀白浜空港の運営会社

南紀白浜空港で行われた実証実験で、滑走路を走行する電気自動車=17日午前、和歌山県白浜町

 和歌山県白浜町の南紀白浜空港を運営する南紀白浜エアポートが17日、マクニカ(横浜市)、NECと共同で自動車の自動運転技術と人工知能(AI)を使い、滑走路点検を自動化する実証実験を開始した。

 南紀白浜エアポートで実証実験責任者を務める池田直隆さん(44)は「完全無人化によって地方空港の技術と人材確保の問題をカバーできる。来年度中をめどに実現化したい」と話している。

 実験では、空港の運用時間外に、完全な自動運転を行う電気自動車(EV)の助手席に保安要員が乗り、幅45メートル、全長2キロの滑走路を走行。撮影した路面の画像データをAIが解析し、ひび割れなどを把握する。

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