天王寺動物園でチンパンジー逃走 麻酔撃ち捕獲、獣医師が顔にけが

おりから逃げたチンパンジー=17日午後0時8分、大阪市天王寺区の天王寺動物園(共同通信社ヘリから)

 17日午前10時20分ごろ、大阪市天王寺区の天王寺動物園の関係者から「おりからチンパンジー1匹が逃げた」と天王寺署に通報があった。大阪市消防局や園などによると、雌1匹が逃走し、40代の男性獣医師がかまれて顔にけがをした。園は園内の木の上にいたチンパンジーに麻酔銃を撃ち、午後1時半ごろ捕獲した。入園者を全員避難させ、終日閉園とした。

 園前では多くの来園者らに向けて「本日緊急事態のため、終日閉園となりました」とアナウンスされ、入り口には臨時休業を知らせる案内が急きょ張られていた。

おりから逃げたチンパンジー(下)の捕獲作業にあたる天王寺動物園の関係者ら=17日午後0時35分、大阪市天王寺区(共同通信社ヘリから)
チンパンジーがおりから逃げ、捕獲作業にあたる天王寺動物園の関係者ら=17日午前11時38分、大阪市天王寺区(共同通信社ヘリから)
終日閉園となり、避難した人などで混み合う天王寺動物園のゲート周辺=17日午前、大阪市天王寺区
大阪市の天王寺動物園=2020年1月

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