「違っていたらとも思ったが...」セブン店員が特殊詐欺防ぐ 足利署、別件で2人に感謝状

感謝状を受け取った(左から)横山さん、岡村さんと森平署長

 【足利】特殊詐欺被害を防いだとして、足利署はこのほど、セブン-イレブン足利山川町店のアルバイト従業員岡村智仁(おかむらともひと)さん(27)と同足利総合グランド前店の店長横山大祐(よこやまだいすけ)さん(28)に感謝状を贈った。

 岡村さんは9月12日、プリペイドカード10万円分を購入しようとする高齢男性を接客。ウイルスに感染したパソコンの修理代が必要との話から詐欺を疑い、たまたま来店した警察官に「詐欺かもしれない」と申告した。「もし違っていたらとも思ったが、詐欺だとお客さんに迷惑がかかってしまうと判断した」と話した。

 横山さんは同18日、プリペイドカード3万円分を購入しようとしていた高齢女性の話を聞き、詐欺を疑って110番した。「詐欺の勉強会にも取り組み、警戒していた。高齢者が高額のカードを購入する際は注意している」と振り返った。

 森平芳彦(もりひらよしひこ)署長は「積極的に声をかけてもらい、財産を守ることができた」と感謝した。

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