ファンからブーイングのヘンダーソン、「理解できない」と語ったサウスゲイト監督は改めて擁護「他の選手と同じように評価する」

[写真:Getty Images]

イングランド代表のガレス・サウスゲイト監督が、批判を浴びる同代表MFジョーダン・ヘンダーソンを擁護した。イギリス『ミラー』が伝えている。

今夏の移籍市場で、長年キャプテンを務めてきたリバプールからサウジアラビアのアル・イテファクへ移籍したヘンダーソン。欧州トップリーグから去る決断を下したが、イングランド代表には引き続き招集され続けており、10月のインターナショナルマッチウィークでもメンバー表に名を連ねた。

しかし、13日にホームで行われた国際親善試合のオーストラリア代表戦、キャプテンとして出場したヘンダーソンはファンからブーイングを浴びることに。その理由はこの試合で披露したパフォーマンスではなく、人権問題を抱えるサウジアラビアへの移籍で大金を受け取ったことにあると考えられている。

これに対して、試合後には「ブーイングは理解できない」と苦言を呈していたサウスゲイト監督だが、17日に行われるユーロ2024予選グループC第8節のイタリア代表戦に先立った記者会見で、改めてヘンダーソンを擁護。これからもファンからの人気だけでメンバーを選ぶことはしないと断言している。

「私は常にチームを代表するのに最適な選手を選んできた。そして適切ではないと思わない限り、これからも試合に勝つチャンスがもっとも高いと考えた選手を呼ぶだろう」

「ファンのみんなには、チームを応援してほしいと思っている。サポーターが我々と共にいて、心からチームを応援してくれれば、より強いチームができるだろう。そしてそれは、我々が長期間にわたって築いてきたはずの絆でもある」

「私は他の選手と同じように、ジョーダンを評価していくつもりだ。もし、代表のメンバーが人気投票だけで選ばれたとしたら、我々のチームはまったく違ったものになってしまうだろう」

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