●オランダ発祥の球技 20日から台湾
オランダ発祥の球技「コーフボール」の石川県内唯一のチーム「石川スーパーウルフ」の川井凱(がい)さん(25)=金沢市=が、20~29日に台湾で行われる世界選手権の日本代表に初めて選出された。コーフボールは男女混合で安全性の高いルールが特徴で、世界的に競技人口が広がってきており、川井さんは「もっとメジャーなスポーツになったらうれしい」と張り切っている。
コーフボールは1チーム男女混合8人(男女各4人)で対戦し、高さ3.5メートルのバスケットに玉入れのようにボールを入れて得点を競う。異性へのマークや接触プレーは禁止されている。
日本コーフボール協会によると、日本の世界ランキングは現在、69カ国・地域中19位。2019年の前回大会で初めて2勝を挙げ、過去最高の15位となった。
日本チームとして成績の更新を狙う今回の世界選手権で川井さんが務めるのは、仲間が外したシュートを拾い、チームの攻撃回数を増やすリバウンドのポジション。川井さんは競技歴2年ながら、小学から大学まで約15年間打ち込んできたバスケットボールの経験と身長183センチの高さを武器に戦う。
2015年に結成された石川スーパーウルフは約20人が在籍し、白山市を拠点に練習を積んでいる。大会前最後となった13日の練習で川井さんはチームメートから激励を受けた。チーム代表の川邉祐樹さんは「彼がチームにいることでメンバーは安心してプレーできる」と太鼓判を押した。
世界選手権には24カ国・地域が出場、日本はドイツ、オーストラリアと同じ予選グループに入った。川井さんは会社勤めの傍ら、対戦相手のプレーを動画で研究しており、「チームの勝利に貢献できるようなプレーをする」と意気込んでいる。
★コーフボール 1902年にオランダ人教師がバスケットボールを基に考案した。コーフはオランダ語でバスケット(かご)を意味する。試合は前後半30分で、ドリブル禁止、異性へのマーク禁止などのルールがある。