東村山市の利用者虐待認定を否定 法人の第三者委、正職員のみ聴取

社会福祉法人「ときわ会」が本部を置く作業所=9月、東京都小平市

 東京都小平市の社会福祉法人「ときわ会」で役員ら複数の職員が知的障害の利用者らを虐待していた問題を巡り、法人の第三者委員会が今年3月、自治体の虐待認定を否定する報告書を出していたことが17日分かった。

 第三者委は調査で話を聞く対象を正職員に限定。理由について委員の弁護士は職員向け説明会で「法人からの依頼だった」と発言していた。委員3人のうち1人は法人の監事(元職員)で、独立性に疑問を呈する声が出ている。

 東村山市は非常勤を含めホーム職員に幅広く話を聞いたが、第三者委は正職員4人に限定。「市の認定はあまりに厳格」として心理的虐待、ネグレクトとも「あったとは認められない」とした。

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