「ジャニーズ」が消えた日 ジャニーズショップ閉店に立ち会ったファンは「実感ない」「さみしい」

ジャニー喜多川氏の性加害問題を受け、ジャニーズ事務所は10月17日、社名を「SMILEーUP.(スマイル アップ)」に変更しました。

「ジャニーズ」と名前が付いたものが次々に消え、再出発を印象付けています。

設立以来、61年つづいた「ジャニーズ」の社名は10月16日、最後の日を迎えました…名古屋のジャニーズショップでは。

(ジャニーズWESTのファン)
「ジャニーズWESTっていうグループ名が変更してしまうと聞いているので、記念じゃないですが買っておかないとなと思って買いに来ました」
(A.B.C₋Zのファン)
「グッズとかも合わせて290点(購入しました)。金額は5万6000円」

思い思いの「推しグッズ」を爆買いしたり、入店できなくても「ジャニーズ」と書かれた店の写真を撮ろうと集まる多くのファンの姿が…

(店のスタッフ)
「18時を持ちまして、新規入店をお断りしています」

最後のお別れのために訪れたファンは、閉店前には約200人に膨れ上がりました…そして。

(平野菫記者)
「午後7時です、ジャニーズショップ名古屋のシャッターが閉まりました」

ファンがカメラを向ける中、シャッターが下ろされ、名古屋の店は閉店しました。

(King&Princeのファン)
「中学生の時に初めて来て、最後は見届けようかなと思ってきました。さみしさはある」

(Snow Manのファン)
「一番最初にジャニーズショップに行ったのは小学生で、ちょうどV6がデビューしたとき。下敷きを買ったり、うちわを買ったり。ショップは閉まっちゃったんですけど実感がない」
(Snow Manのファン)
「こんなに簡単にジャニーズの名前がなくなるのは正直びっくりしています」

閉店後の午後8時ごろには「#ジャニーズ事務所ありがとう」が、SNSのX(エックス)の日本のトレンド1位に。

大阪のジャニーズショップでは「ジャニーズ」のロゴが撤去されました。

(ジャニーズアイランド 井ノ原快彦社長)
「ジャニーズの名前はこの世から消滅します」

ジャニー喜多川氏の性加害問題を受け、ジャニーズ事務所の社名変更が発表されたのは10月2日。

あれから15日が経った17日、事務所のホームぺージを開くと「SMILEーUP.」のロゴが掲載されていました…さらに。

「ジャニーズジュニアのページを開くと、ジュニアとだけ書かれています」

「ジャニーズ」と名前が付いた一部の関連会社の名前も変更され、大勢のファンが最後を見送った名古屋のジャニーズショップでも…

(徳田早穂記者)
「こちらは名古屋市中区のジャニーズショップ前です。きのうまでシャッターに書かれていたジャニーズという文字が消されています」

ジャニー氏との決別と、会社の再出発を強く印象付けました。

また、17日午後には、嵐の二宮和也さんが出席する舞台挨拶が名古屋で行われました…ファンに話を聞くと。

(ファン)
「地元に来てくれるのはうれしい。二宮くんのうちわも持ってきました。(社名が)変わってもタレントはタレントなので変わらず応援したい」
「会うのは4年ぶり。会えるだけでうれしい。聞き慣れた名前がなくなるのは寂しいが、被害者のこともあるので受け止めるだけ」

一方、社名を変更した「SMILEーUP.」は今後、被害者の救済や補償に特化し、補償が終わり次第、廃業する方針です。

こうした中、性被害を受けたと訴える「当事者の会」は16日、「SMILEーUP.」に要請書を送ったと発表しました。

被害者の救済に「当事者の会」が推奨する人物が参加することなどを求めています。

© CBCテレビ