水道水から国の暫定目標値超える有機フッ素化合物を検出/岡山・吉備中央町【岡山】

岡山県吉備中央町にある浄水場の一つ、円城浄水場(吉備中央町上田西)の水道水から国の暫定的な目標値を大きく超える有害な有機フッ素化合物が検出されていたことが10月17日、明らかになりました。有機フッ素化合物は血中濃度が高まると発がんリスクなどが高まる可能性があるため、町は円城浄水場区域の522世帯およそ1000人(町民の約1割)に対し当面、飲み水としての使用をやめるよう、町内放送などを通じて呼びかけています。
円城浄水場から検出されたのは、有機フッ素化合物のPFOAとPFOSです。
町によると、昨年10月に町が行った水質検査で暫定目標値の28倍の有機フッ素化合物が検出され、備前保健所から今年10月13日、緊急に対応する必要があると指摘を受けました。原因は不明で、現時点で健康被害の報告はありません。
町は一昨年の検査でも暫定目標値を大幅に超えていたことを認識していましたが、水道法に基準が定められていないことを理由に対応していませんでした。
町は影響を受ける町民向けに当面の間、午前8時半から午後8時まで、町内6カ所で給水車やペットボトルでの配水を行います。
17日午後7時からは影響を受ける区域内の町民を対象に説明会を開きます。

© テレビせとうち株式会社