「帰ってこれるのかどうかが心配」続く避難生活に住民悲鳴…大規模地滑りで対策委が現地調査 結果判明には数か月=静岡市

静岡市北部の葵区諸子沢地区で起きた大規模な地滑りを受け、対策を話し合う市の委員会のメンバーが現地調査を行いました。

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10月17日行われた現地調査では、崩落が始まった源頭部から土砂が流れた川まで地滑りが起きた現場を歩きながら、地質や堆積している土砂の状況などを確認しました。

<三島乾児カメラマン>
「静岡市葵区諸子沢です。山の稜線から大きく土砂が崩れています」

2023年8月下旬に確認された諸子沢地区の大規模な地滑りでは、崩れた土砂は1,5キロ先の市道に達し、周辺の世帯には一時避難が呼びかけられる事態に。現在も数世帯の住民が避難生活を強いられています。

現地調査の後、委員会のメンバーは地元住民と意見を交わしました。

<静岡大学 今泉文寿教授>
「河道(川の水が流れる道)に土砂がたまった状態のままなので、今後大きな雨の時に土砂が流下するリスクはあると思う。下流で土石流センサーが設置されているが、引き続き警戒は必要」

参加した地元住民からは、不安の声も挙がりました。

<避難している住民>
「帰ってこれるのかどうか、それが心配」

調査結果が出るまでには、数か月の時間が掛かり、委員会は地質の構造や土砂の移動状況を早急に把握し、今後の対策を検討したいとしています。

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