<レスリング>【2023年世界選手権・レビュー(7)】男子フリースタイル86kg級/優勝選手・表彰式・闘いのあと

 

(2023年9月16~24日、セルビア・ベオグラード)


【男子フリースタイル86kg級】
デービッド・テーラー(Taylor, David Morris=米国)

(ともにUWWサイトより)

 1990年12月5日生まれ、32歳。5歳からレスリングを始め、高校時代の2007年世界ジュニア選手権に出場して8位。日本と馴染みの深いペンシルベニア州立大時代の2012・14年に全米学生選手権で優勝した。2016年リオデジャネイロ・オリンピックはジョーダン・バローズの壁に阻まれ出場できなかった。

 2017年から86kg級へ。2018年にパンアメリカン選手権優勝を経て世界選手権に初出場初優勝。2019年春にひざの手術をして戦列を離れ、世界選手権予選を棄権したが、2020年に復活。パンアメリカン予選を勝ち抜き、東京オリンピック金メダルにつなげた。

 直後の世界選手権はオリンピックで勝ったハッサン・ヤズダニチャラティ(イラン)にリベンジされて2位に終わったが、2022年世界選手権でヤズダニにリベンジして2度目の優勝を果たした。今大会も決勝でヤズダニと激突。再度破り、3度目の優勝。


 ■デービッド・テーラーの話「彼(ヤズダニ)は攻撃的で、恐れを知らない選手だ。オスロでは(2021年世界選手権での黒星)、私が彼に1インチを譲ったのに、彼は1マイルを奪った。私はあの負けでつらい思いをし、いろんなことを学んだ。毎回、一歩先を行く努力をしなければならなかった」


《1回戦~決勝の成績》トーナメント表
決 勝  ○[フォール、5:57=9-3]Yazdani Charati, Hassan Aliazam(イラン)
準決勝  ○[フォール、4:36=7-0]Dauletbekov, Azamat(カザフスタン)
準々決勝 ○[テクニカルスペリオリティ、4:05=12-2]Sharipov, Magomed(バーレーン)
3回戦  ○[テクニカルスペリオリティ、0:39=10-0] Benjamin GREIL(オーストリア)
2回戦  ○[フォール、0:14=2-0]Sofiane PADIOU BELMIR(モロッコ)
1回戦   BYE


【表彰式】

[2]Yazdani Charati, Hassan Aliazam(イラン)
[3]Dauletbekov, Azamat(カザフスタン)
[3]Amine, Myles Nazem(サンマリノ)
[5]★Shapiev, Javrail(ウズベキスタン)
[5]Sharipov, Magomed(バーレーン)

※オリンピック出場枠は1~3位と、★印の5位選手が獲得

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