【インドネシア】ニップン、首都郊外のプレミックス工場完成[食品]

完成したニップン・プロダクツ・インドネシアのプレミックス工場の外観(ニップン提供)

製粉大手ニップンは13日、インドネシア西ジャワ州ブカシのMM2100工業団地内で建設を進めていたインドネシア現地法人ニップン・プロダクツ・インドネシア(NPI)のプレミックス工場が完成したと発表した。12日に竣工(しゅんこう)式を執り行った。

工場の投資額は約11億円。敷地面積は4,416平方メートルで、各種業務用プレミックスを生産する。年産能力は3,600トン。9月から稼働を開始、海外でのプレミックス工場の稼働はタイ、中国に続く3カ国目となった。

ニップンは2014年、東南アジア諸国連合(ASEAN)地域での業務用食材などの拡販を目的に、インドネシアの首都ジャカルタに販売会社としてニップン・フーズ・インドネシア(NFI)を設立した。

NFIはこれまで、主にニップンのタイ拠点で製造する商品を扱ってきたが、インドネシアの活発な需要に応えるため、20年にNPIを設立し、プレミックス工場の建設・稼働に至った。インドネシアを基盤に、ASEAN地域での業容拡大に取り組みたい考え。工場は、イスラム教聖職者組織、インドネシア・ウラマ評議会(MUI)からハラル(イスラム教の戒律で許されたもの)認証を取得している。

ニップンは、海外事業を22~26年中期目標における重点領域の一つとしており、海外売上高比率を21年度の3%台から26年度には6%台までに拡大することを目指している。

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