佐賀発、地方で映画製作を かさぶた意味する「つ。」上映へ

映画「つ。」のポスター

 佐賀県にゆかりのあるキャストやスタッフで製作した映画「つ。」が11月10日から、佐賀市の映画館で上映される。「地方にいても映画を作ることはできる」との思いから全編を同県で撮影。「つ」は佐賀弁で「かさぶた」を意味し、「傷を負うことが新しい自分をつくる」とのメッセージを込めた。

 映画は、人間関係や成績不振に悩む主人公の高校生が森の中へ逃げ込むと、そこには押し付けられたルールがなく、目の前の今だけを見て自給自足するコミュニティーがある設定。高校生が共同生活を通じ少しずつ変化していく姿を描く。

 映画は2022年秋に完成し、フランスやスペインといった多くの映画祭に出品し、作品賞などを受賞した。

© 一般社団法人共同通信社