ガザの病院爆発、470人超死亡 イスラエルは空爆否定

17日、パレスチナ自治区ガザで爆発した病院から運ばれた負傷したパレスチナ人の子ども(ゲッティ=共同)

 【エルサレム共同】パレスチナ自治区ガザの病院で17日夜、爆発があり、ガザ保健当局は18日、471人が死亡したと発表した。ガザを実効支配するイスラム組織ハマスは、爆発はイスラエル軍の空爆によるものと主張。軍報道官は空爆を否定した上で、ハマスとは別の過激派の誤射と強調するなど情報は錯綜している。支援物資は18日もガザに搬送されず人道危機はさらに悪化。各国から非難の声が上がった。双方の死者は計4800人以上となった。

 爆発が起きたのはガザ北部ガザ市の中心部にあるアルアハリ・アラブ病院。イスラエル軍が住民に避難を通告していたエリアに含まれる。保健当局によると、病院ではイスラエル軍の避難通告を受け、住民数千人を保護していたという。

 イスラエル軍報道官は18日、病院付近の建物に構造上の被害はなく、空爆と合致するような穴もないと説明。ガザの過激派「イスラム聖戦」に責任があると述べた。

 ガザ南部のエジプト境界にあるラファ検問所は18日も再開せず、支援物資を搬入できない状態が続いた。

イスラエル軍による空爆で負傷した人を搬送する様子=17日、ガザ(ロイター=共同)

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