“相棒”2人とも全国3位 国分寺中柔道部の鉄炮塚さん、佐藤さん 世界一目指し鍛錬

(右から)鉄炮塚さん、顧問の荒井先生、佐藤さん

 【下野】国分寺中柔道部の3年鉄炮塚晋佑(てっぽうつかしんすけ)主将(15)と同佐藤響希(さとうひびき)副主将(15)は8月、徳島県鳴門市で行われた第54回全国中学校柔道大会で共に3位入賞を果たした。2人は小学2年生の時から同じスポーツ少年団で鍛えてきた「相棒」でもあり、喜びを分かち合っている。

 鉄炮塚さんは男子66キロ級、佐藤さんは男子90キロ超級に出場した。同校柔道部にとって3位以内の入賞は11年ぶり。顧問の荒井貴洋(あらいたかひろ)教諭(40)は「鉄炮塚はつらい顔を全くしない。佐藤はムードメーカー的存在。チームをまとめる存在として2人が良い影響を与えてくれている」と語る。

 鉄炮塚さんは日々「負けを認めないと強くなれない」と、悔しさを押し殺し、負けた試合のビデオを何度も見返した。佐藤さんは「海外で活躍する選手のプレーを見て技を取り入れている」と言い、3年間で体重を30キロ増やしたという。

 将来について鉄炮塚さんは「五輪や世界選手権で世界一になり、柔道の楽しさを教えられる教員になりたい」、佐藤さんは「世界一になり、世界で柔道を教えたい。柔道を通じ、貧困などに苦しむ子どもたちに良い環境を整えてあげたい」と見据えている。

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