「彗星」や「銀河」開発 かつて横須賀に存在した旧海軍の航空技術研究開発拠点「航空技術廠」の前史ひもとく

防衛研究所が所蔵している航空技術廠の設立前に作られた施設配置計画図=永久さん提供

 戦前から戦中にかけて横須賀・追浜に存在した旧海軍の航空技術研究開発拠点「航空技術廠(しょう)(空技廠)」の設立過程に焦点を当てた講演会が11月3日、横須賀市自然・人文博物館(同市深田台)で開かれる。開設2年前の1930年に作成された貴重な施設配置予定図などを紹介。市内在住の郷土史家の永久淳雄さん(65)が計画当初から世界規模の施設を想定していた前史をひもとく。

 空技廠は造船所だった「横須賀海軍工廠」の航空機部門が独立し、追浜飛行場で32年発足。戦中は爆撃機の「彗星」や「銀河」などを開発した。

 講演会では空技廠の成り立ちなどの歴史を中心に紹介する。午後2~3時半で、入場無料。定員60人。同館ホームページで20日までに申し込む。

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