西岸で反アッバス氏デモ 病院攻撃、治安悪化懸念

 【エルサレム共同】パレスチナ自治区ガザで病院攻撃が報じられた17日、ヨルダン川西岸の中心都市ラマラでは、パレスチナ自治政府のアッバス議長の退陣を求めるデモが発生、自治政府治安部隊と衝突した。アラブメディアが伝えた。ラマラには自治政府の政府機関がある。

 東エルサレムや西岸では、イスラエル軍とガザを実効支配するイスラム組織ハマスとの戦闘が激しさを増す中で、無力な自治政府に対する怒りの声が広がっている。治安情勢の悪化がパレスチナ全体に広がる可能性がある。

 参加者は「市民は議長の失脚を求めている」などと叫んだ。死傷者については伝えられていない。

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