イスラエル、国連に反発 事務総長は地上侵攻触れず

イスラエルのエルダン国連大使

 【ニューヨーク共同】イスラエルがパレスチナ自治区ガザでの人道危機に懸念を示す国連への反発を強めている。国連高官が15日、X(旧ツイッター)で「ガザを死の不安が覆っている」と投稿すると、イスラエルのエルダン国連大使は「人質を救出しようとしている最中に、恥を知れ!」と激しく非難した。

 国連のグテレス事務総長は15日の声明で「われわれは奈落の淵にいる」と危機感を表明。だがイスラエルのガザ地上侵攻の可能性には触れず、イスラム組織ハマスには人質解放を、イスラエルにはガザへの人道支援容認を求めるにとどまった。

© 一般社団法人共同通信社