ジャガー最後の内燃エンジンとなる限定車『Fタイプ ZPエディション』は、クーペのみ12台が日本上陸

 75年以上にわたる内燃エンジン搭載スポーツカーの生産を経て、完全な電気自動車であるバッテリーEV(BEV)ブランドへの変革を宣言しているジャガーは、2024年モデルをもって生産終了を予定するピュアスポーツの『F-TYPE(Fタイプ)』に、世界限定150台の“ZP EDITION”を設定。日本にはクーペのみ12台が導入される。

 イギリス現地10月11日付でアナウンスされた“内燃エンジン搭載スポーツカー”最後の限定車は、1960年代を象徴する伝説のレースカー『Eタイプ』からインスピレーションを得た内外装に、最高出力575PSを発生するV型8気筒スーパーチャージド・ガソリンエンジンを搭載する。

 新世代ジャガーとして登場した2シーターのFタイプも、登場から10年以上にわたって進化を続け、その期間中には2015年発表の『Fタイプ・プロジェクト7』や、2020年の『Fタイプ・ヘリテージ60エディション』など、いくつかのスペシャルモデルが登場した。

 その系譜に連なる今回のモデルには2種類のボディカラーが用意され、1961年のEタイプ発売直後にレースに参戦し、初勝利を挙げた“プロジェクトZP”を想起させるオウルトンブルー・グロスペイントに、マーズレッドとエボニーのデュオトーン・レザーインテリアの組み合わせを。もう1台にはクリスタルグレイ・グロスペイントに、ネイビーブルーとエボニーのデュオトーン・レザーインテリアをそれぞれ組み合わせている。

 どちらのボディカラーも従来のFタイプに設定はなく、今年初めにジャガー・クラシックが発表した7組限定の『Eタイプ・プロジェクトZPコレクション』のために特別に開発されたものだ。

採用されるカラーは、今年初めにJAGUAR CLASSICが発表した7組限定の『E-TYPE PROJECT ZP COLLECTION』のために特別に開発されたもの
グロスブラックのエクステリア・アクセントや、ドアには手作業によるポーセリン・ホワイトグロスのレーシングスタイル・ラウンデルが配される

■日本には各色6台、計12台が導入される

 さらに両仕様とも、ドアには手作業によるポーセリン・ホワイトグロスのレーシングスタイル・ラウンデルを配し、そして同じくポーセリン・ホワイトグロスのフロントグリルサラウンドが採用される。

 また、グロスブラックのエクステリア・アクセントやグロスブラックのブレーキキャリパーをはじめ、グロスブラック・ダイヤモンドターンド仕上げの20インチ鍛造アロイホイールと『ZP EDITION』のフェンダーバッジを特別装備する。

 同じくフルーテッドシートパターンのインテリアでは『F-TYPE ZP EDITION』のスクリプトを配したトレッドプレートとダッシュボードや、こちらも『ONE OF 150』と刻印されたSVビスポークのコミッショニングプレートが装着される。

 本来はクーペのみならずコンバーチブルにも同仕様が設定されるが、ここ日本市場にはクーペのみ、各色6台、計12台を導入。

 前述のとおり最高出力575PS、最大トルク700Nmを発生するパワートレインに加え、インテリジェント・ドライブライン・ダイナミクス(IDD)テクノロジーを備えたAWD全輪駆動システムにより、0-60mph(約97km/h)加速はわずか3.5秒を誇り、価格は2363万円(税込)となっている。

Jaguarウェブサイト:http://www.jaguar.co.jp
ジャガーコール(フリーダイヤル):0120-050-689

本来はクーペのみならずコンバーチブルにも同仕様が設定されるが、ここ日本市場にはクーペのみ、各色6台、計12台を導入する
インテリアでは”F-TYPE ZP EDITION”のスクリプトを配したトレッドプレートとダッシュボードや、こちらも『ONE OF 150』と刻印されたSV BESPOKEのコミッショニングプレートが装着される

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