マーリンズ退団のキム・アング元GM Rソックス移籍の可能性は?

地元紙「ボストン・グローブ」のアレックス・スパイアー記者によると、チーフ・ベースボール・オフィサーのハイム・ブルームを解任して新たなGM探しを進めているレッドソックスは、自軍のGM補佐であるエディ・ロメロJr.のほか、ツインズのサッド・レバインGM、カブスのクレイグ・ブレスローGM補佐、元パイレーツGMのニール・ハンティントンと面接を行ったようだ。しかし、ここにきてマーリンズ退団が決まったキム・アング元GMを有力候補に推す声が強まっている。

レッドソックスの新GM探しは難航していることが報じられている。すでに元レンジャーズ編成本部長のジョン・ダニエルズ、元マーリンズ編成本部長のマイケル・ヒル、フィリーズのサム・ファルドGM、ドジャースのブランドン・ゴームスGMといった候補者に面接を断られ、有力候補の1人とみられていたダイヤモンドバックスのマイク・ヘイゼンGMは、ダイヤモンドバックスとの契約を延長してレッドソックス移籍の噂を封じた。

そんな状況のなかで、すでに面接を受けたことが明らかになっているのはレバイン、ブレスロー、ハンティントン、ロメロJr.の4人。ツインズのデレック・フォルビー編成本部長は、自身は面接を拒否したことが報じられているが、自身の右腕的存在であるレバインには面接へのゴーサインを出したようだ。MLBのフロントオフィスでは、他球団への移籍が昇進につながる場合、ゴーサインが出されることが多い。レッドソックスが編成本部長としてレバインを招くのであれば、ツインズも移籍を許可すると思われる。

なお、レッドソックスのサム・ケネディ球団社長は「GM探しに期限は設けない」と発言しており、すでに面接を受けた4人に限定せず、広い視野でGM探しを進めていくとみられる。そこで有力候補に浮上しているのがマーリンズを退団することが発表されたアング元GMだ。アングが退団を決めた理由の1つは、マーリンズがGMより格上の立場となる編成本部長を新たに採用しようとしたことだと言われている。つまり、アングは「ナンバー1」から「ナンバー2」に格下げされることを嫌ったわけだ。レッドソックスが編成本部長の職をオファーすれば、アングとの交渉が成立する可能性は十分にある。

様々な候補者の名前が浮上しているレッドソックスのGM探しだが、球団の上層部は最終的に誰を選ぶのだろうか。伝統球団の今後を左右するGM探しの動向には大きな注目が集まっている。

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