V1初舞台「突っ走る」 開幕戦迫るアランマーレ、天童で会見

シーズン開幕を控え、全体練習で連係を確認するアランマーレの選手=天童市・県総合運動公園総合体育館

 バレーボールVリーグ女子1部の2023~24年シーズン開幕を21日に控える中、本県のプレステージ・インターナショナルアランマーレは17日、天童市の県総合運動公園総合体育館で会見した。北原勉監督(43)は「県民の皆さんと戦い、挑戦者の気持ちを忘れずV1で旋風を巻き起こす」と力強く宣言した。

 チームは昨季、2部リーグを初制覇し、入れ替え戦を経て1部昇格を決めた。北原監督は「自分たちのバレーが通用するかにフォーカスし、突っ走る」と説明し、目標順位は「決めていない」と語った。活躍の鍵として「数字に表れないプレー」を挙げ「仲間がはじいた球をつなぐなどして、相手が根負けするくらいの粘り強さを見せられるかが必要」と強調した。攻撃ではスパイクを打つ選手を絞らせないように前衛と後衛の枠を払い、仕掛けていく戦術を突き詰めるとした。

 主将の木村友里選手(28)は「厳しい戦いになると思うが、チーム力をぶつける。エリートしかいけない舞台だと諦めもあったが、つなぐプレーを先頭に立って見せていく。活躍する姿を通して、地元の子どもたちに夢や希望を与えたい」と力を込めた。新戦力の赤星七星(28)、岡村南奈(23)、工藤真帆(19)の3選手は「高さを生かしたトスワークを武器にしていく」「高さのあるスパイクとブロックでチームに貢献する」「ボールに最後まで食らいついていく」とそれぞれ語った。この日は公開練習を行い、ブロックなどでの連係を確かめた。

 女子1部は来年2月まで12チームによる2回戦総当たりでレギュラーラウンドを戦う。アランマーレの開幕戦は今月28日で、石川県輪島市の一本松総合運動公園体育館サン・アリーナで埼玉上尾と戦う。

 アランマーレはこの日、三井住友海上火災保険とオフィシャルパートナー契約を結んだ。

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