気象庁の10月19日午後9時の実況によると、台風16号(サンバ)はトンキン湾をゆっくり北北東に進んだ。今後の動きについて、気象庁の進路予想に加え、米軍合同台風警報センター(JTWC)とヨーロッパ中期予報センターの見方も参考に調べた。
気象庁の予想進路
気象庁の10月19日午後9時の実況によると、台風16号は中心気圧1002ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は18メートルで、最大瞬間風速は25メートル。中心の北東側390キロ、南西側165キロ以内は風速15メートル以上の強い風が吹いている。
気象庁の進路予想によると、今後速度を落としてトンキン湾でほぼ停滞。その後、ゆっくり南下し21日午後9時には同湾で熱帯低気圧になっている見込み。日本への直接的な影響はないとみられる。
米軍(JTWC)の見方は(※参考)
米軍合同台風警報センター(JTWC)のサイトを調べると、台風16号は気象庁と同様に今後、速度を落としながら北寄りに進み、20日ごろから南寄りに進路を変えるとみている。日本には接近しないとの見方だ。
中心付近の風の強さ
10月20日午前3時:21メートル 10月20日午後3時:21メートル 10月21日午前3時:18メートル 10月21日午後3時:15メートル 10月22日午後3時:10メートル
ヨーロッパ中期予報センターの見方
リアルタイムの気象情報を提供するチェコの企業「ウィンディ・ドットコム」では、ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)によって提供された解析気象データを基に台風の10日先までの動きを、アニメーションを使い視覚的に分かりやすく知ることができる。画面左下の「▷」ボタンを押すと、台風の動きが再生される。赤、紫色の部分は風速15メートル以上で強い風が予想される。
「サンバ」の名前の由来
台風の名前は、「台風委員会」で各加盟国などが提案した名前が140個用意されており、発生した順につけられる。「サンバ」の命名国はマカオで、地元マカオの名所の名前に由来する。