【台風16号情報】気象庁の進路予想、米軍とヨーロッパの見方は 2023年10月19日21時の実況

写真を拡大 台風16号の予想経路図=気象庁、2023年10月19日午後9時時点の実況(同庁HP引用)
写真を拡大 2023年10月19日午後6時時点の台風16号の予想進路図(JTWCより引用)。通過時間は、Zを単位とする数字。日本時間は9を足した時間。KTSは中心付近の最大風速を表す。単位はノット(約 0.514m/s)

 気象庁の10月19日午後9時の実況によると、台風16号(サンバ)はトンキン湾をゆっくり北北東に進んだ。今後の動きについて、気象庁の進路予想に加え、米軍合同台風警報センター(JTWC)とヨーロッパ中期予報センターの見方も参考に調べた。

気象庁の予想進路

 気象庁の10月19日午後9時の実況によると、台風16号は中心気圧1002ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は18メートルで、最大瞬間風速は25メートル。中心の北東側390キロ、南西側165キロ以内は風速15メートル以上の強い風が吹いている。

 気象庁の進路予想によると、今後速度を落としてトンキン湾でほぼ停滞。その後、ゆっくり南下し21日午後9時には同湾で熱帯低気圧になっている見込み。日本への直接的な影響はないとみられる。

米軍(JTWC)の見方は(※参考)

 米軍合同台風警報センター(JTWC)のサイトを調べると、台風16号は気象庁と同様に今後、速度を落としながら北寄りに進み、20日ごろから南寄りに進路を変えるとみている。日本には接近しないとの見方だ。

中心付近の風の強さ

10月20日午前3時:21メートル 10月20日午後3時:21メートル 10月21日午前3時:18メートル 10月21日午後3時:15メートル 10月22日午後3時:10メートル

ヨーロッパ中期予報センターの見方

 リアルタイムの気象情報を提供するチェコの企業「ウィンディ・ドットコム」では、ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)によって提供された解析気象データを基に台風の10日先までの動きを、アニメーションを使い視覚的に分かりやすく知ることができる。画面左下の「▷」ボタンを押すと、台風の動きが再生される。赤、紫色の部分は風速15メートル以上で強い風が予想される。

「サンバ」の名前の由来

 台風の名前は、「台風委員会」で各加盟国などが提案した名前が140個用意されており、発生した順につけられる。「サンバ」の命名国はマカオで、地元マカオの名所の名前に由来する。

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