藤井聡太八冠フィーバー 書店には関連書籍の特設コーナーが 監修の将棋ゲームソフトは爆売れ

将棋の藤井聡太八冠(21)が、八冠を達成して初めて臨む防衛戦、竜王戦七番勝負の第2局、2日目の対局が10月18日、京都で行われています。

地元・愛知でも藤井フィーバーで盛り上がっています。

史上初の8大タイトル独占を達成した藤井八冠が、同じ2002年生まれの伊藤匠七段(21)の挑戦を受ける、竜王戦七番勝負。

17日から京都市の仁和寺で第2局の対局が行われていますが、第1局で完勝した藤井八冠が八冠となって初めての白星を飾り、3連覇に向けて弾みをつけるか。

一方、今回がタイトル初挑戦となった伊藤七段がタイに持ち込むか。

18日夜には決着する見通しです。

その竜王戦第2局、藤井八冠の午前のおやつは、「和栗のモナカ」。2種類のチョコレートをブレンドしたクリームに、和栗の甘露煮と栗あんが入っています。

さらに、勝負めしの昼食は「湯葉うどん」。仁和寺でよく食べられているというメニューです。

(喫茶スマイル・鈴木松子店長)
「お待たせしました。“スマイル8バースデー”です」

藤井八冠の誕生で、地元・愛知県瀬戸市をはじめ各地でお祝いムードが続いています。

これまで熱烈応援してきた「喫茶スマイル」は10月12日に、八冠にちなんだ演出を施した記念メニュー「スマイル8バースデー」の販売をスタート。

1セット2888円ですが、この1週間で17セットの注文があり、店長の鈴木松子さんは18日、「皆さんに喜んでもらえてうれしい」「コロナ禍で盛り上がれなかった期間があったが、思いっきり今回は盛り上がれてよかった」と話していました。

そして、こちらも盛り上がっています。

(平岩洵人記者)
「名古屋市内のこちらの書店には、入ってすぐのところに、藤井八冠の特設コーナーが設けられています」

名古屋市中区の丸善名古屋本店では、八冠達成の翌日から、関連本を10数冊並べたといいます。

(丸善名古屋本店 藤堂恒平副店長)
「今まで売れていなかったものも、八冠達成後は売れるようになり効果はある」

丸善名古屋本店の実用書ランキングで現在2位につけているのがなんとなんと、杉本昌隆八段が書いた「師匠はつらいよ 藤井聡太のいる日常」です。

先週まではランク外だったのに、いっきに2位にあがってきたそうです…購入した人は?

(購入した人・80代)
「藤井聡太さんもすごいけど、(杉本)師匠の気持ちも知りたい」

(「棋士・藤井聡太の将棋トレーニング」から)
「いつでもどこでも、君を見つめる優しい本格派」
「棋士・藤井聡太の将棋トレーニング」

藤井フィーバーは、ゲームの世界でも。

藤井八冠が監修し、2020年に発売した将棋ゲームソフトが、八冠達成後「爆売れ」しているといいます。

(ゲームスタジオプロデューサー 綾部幸仁さん)
「パッケージ版の方はおかげさまで追加生産いただいており、ダウンロード版の方は平常時と比べて現時点ですでに2倍、もしかしたら今月は3倍までいくのかな」「我々のゲームソフトを発売してからタイトルを順調にとられていって、今や全タイトル総なめということで、我々ご縁いただいた者としては感無量」

さらに、藤井八冠が3歳の時から遊んでいたスイスの木製知育玩具「キュボロ」にも注目が集まっています。

この玩具…空間認知能力を養えるというものです。

藤井八冠が遊んでいたタイプのものはいまや「藤井モデル」とちまたで言われていて、お値段はおよそ5万7000円です。

そして、藤井八冠が5歳の時におばあちゃんに買ってもらったという、くもん出版の「スタディ将棋」など、藤井八冠にまつわるゲームやおもちゃが、ことしのクリスマスプレゼントとして注目されるのは間違いなさそうです。

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