静岡大、宇宙ごみ捕獲実験へ 超小型衛星が完成、ネットで除去

超小型衛星「STARS―X」のイメージ図(静岡大能見研究室提供)

 役目を終えた人工衛星やロケット部品、破片など宇宙ごみを捕獲する実証実験のため、静岡大のチームは18日までに、超小型衛星「STARS―X(スターズ・エックス)」を完成させた。増加する宇宙ごみは人工衛星と衝突する危険性があり、除去に向けた技術を得るのが目標だ。

 衛星は50~60センチ四方の立方体。宇宙空間で宇宙ごみに見立てたアルミの板を放った後、ネットを広げて捕獲する実験を行う。

 地上と宇宙をケーブルで結んで移動する「宇宙エレベーター」の実験も実施。衛星を二つに分離して内蔵ロープを1キロまで伸ばし、ロープ上で小型ロボットを行き来させる。宇宙ごみに接近する技術につなげる。

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