2024年の将棋「名人戦」開催地に府中市が名乗り 広島

10月11日、将棋界初の8大タイトル独占を果たした藤井聡太八冠。広島でも藤井八冠の対局が見られるかもしれない動きも出てきています。

11日行われた将棋の王座戦に勝利し名人、竜王など8つの将棋界のタイトル独占を果たした藤井聡太八冠。

広島市西区にある高須将棋クラブでは、デビュー29連勝や今回の八冠など藤井聡太さんが話題になるたびに問い合わせが増えるといいます。

奨励会時代に藤井八冠と対局 将棋講師 矢野将樹さん

「舟入の将棋ひろばの教室は初心者向けですが、どんどん子どもが増えてきてすごくうれしいです。」

講師の矢野さんは、修業時代の藤井さんと対局したことがあります。

矢野将樹さん

「小学4年から6年まで藤井さんと対局しました。奨励会時代は2勝3敗、最初は勝ってたけど、だんだんと勝てなくなりました。」

「奨励会にいて(藤井さんの)修業時代を見てきたけど、遊んでいる姿は一度も見なかったぐらい、真剣に取組んでいたので、それを見習ってほしいと思います。」

子どもたちにとって藤井八冠はあこがれの的のようです。広島でも将棋熱が高まるなか、県内で藤井八冠の対局が見られるかもしれない動きがでてきました。

寺田記者

「府中市にある旧街道沿いにあるこちらの建物趣のある建物なんですが、こちらの建物が会場の候補となっています。」

明治時代に営業を始め、国の登録有形文化財にも指定されている旧料亭旅館の「恋しき」。

府中市では来年開催される「名人戦」について、市政70周年事業として、開催地の申請をする方向で調整を進めているということです。

寺田記者

「こちら2階にある桜の間なんですが、こちらが対局室の想定となっているということです。レイアウトは少し変わるのかもしれませんが何といってもこの部屋庭園を眺めることができる一番いい部屋だということでもし本当に決まれば藤井八冠がこちらで将棋を指す姿が見られるのかもしれません。」

そして、将棋のタイトル戦といえば棋士が途中で食べる「おやつ」。

府中市の道の駅で聞いてみると…

道の駅びんご府中 土屋憲司さん[

「こちらにどうぞ。こちらのアイスキャンデー。味噌が有名でございます府中。府中のみそ饅頭。そしてこちらのみそどら焼きなどいかがでしょうか」

「いい意味で大変なことになると思います。この辺りも人・人・人であふれかえるんではないかと。藤井八冠は乗り鉄と伺っております。数少なくなっております105系を乗って見に来ていただけたらと思います。」

名人戦の開催地には多くの自治体などが名乗りを上げる見込みで、府中市関係者も「宝くじを当てるようなもの」と実現には高いハードルがあるようです。

矢野将樹さん

「広島として盛り上がってみんな興味を持ってくれそうなので、ぜひ広島でタイトル戦がおこなわれてほしいです。(Q見に行きたいですか?)もちろん見に行きます。」

まだまだ続く藤井フィーバー。広島の将棋界や自治体もこの波にのっていけるのか今後の動きにも注目があつまりそうです。

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