「列車を1本遅らせてでも」 来春から新幹線の喫煙ルームが消え全面禁煙へ 喫煙者「仕方ない」 非喫煙者からは「ある程度は必要」の声も

旬な話題をキャッチしてお届けする「イマナマ!キャッチ!」。JR東海・JR西日本・JR九州の3社が17日、発表した話題です。

東海道・山陽・九州新幹線で2024年春から車内の喫煙ルームが廃止されることが決まりました。東北・上越新幹線などが入るJR東日本をはじめJR北海道や北陸新幹線はすでに禁煙となっているため、これで全国の新幹線から喫煙ルームがなくなることになります。街の人は、どう受け止めたのでしょうか。

◇喫煙者

廃止に反対
「いまのままでいいのでは。減らす必要はない。広島駅と東京駅は、片道4時間かかるので、ストレスが溜まる」

仕方ない
「吸えない場所が全国で増えている。(廃止は)致し方ない。吸わない人のことも考えて、しょうがない」

廃止に賛成
「なくなってもいいのでは。何時間でも我慢できるし、時間があるから、喫煙所に寄っただけ」

仕方ない
「(喫煙スペースが)ある場所を探して、列車を1本遅らせてでも吸う。我慢できない部分もある。やめるほうが(ストレスで)身体に悪い」

◇非喫煙者

廃止に賛成
「吸っていたが、数年前にやめた。なくしてもいい。広くなって、ほかのスペースになったほうがいい」

廃止に反対
「喫煙ルームという公然と吸える場所がなくなったら、逆に別の場所でこっそり吸って、迷惑になることもありえる」

どちらとも言えない
「副流煙など健康の問題で、なくなった方がうれしいが、ポイ捨て・ごみが増えるのであれば、ある程度の場所を確保したほうがいい」

JR西日本などは、廃止する背景について、▽近年、健康増進志向が高まったこと、▽喫煙率が低下したことを挙げています。廃止されたあとの車内の喫煙ルームには、2024年春以降、順次非常用の飲料水を配備していくそうです。

例えば、災害などの緊急時に駅以外の場所で長時間停車する場合、利用客に配るなどの対応に充てたいとしています。

また、JR西日本では、壁などで仕切られていない新幹線の駅の喫煙コーナーもあわせて廃止します。広島県内の場合、東広島・三原・新尾道、3つの駅が対象です。仕切りがある広島駅・福山駅の喫煙コーナーはそのまま残すということです。

© 株式会社中国放送