米の長射程ミサイルを初使用 ウクライナ、供与にロシア反発

米韓合同軍事演習で韓国から日本海に向けて発射される米国の地対地ミサイル「ATACMS」=2017年7月(韓国国防省提供・ゲッティ=共同)

 【ワシントン、キーウ共同】ウクライナのゼレンスキー大統領は17日のビデオ声明で、米国から供与を受けた長射程の地対地ミサイル「ATACMS(エイタクムス)」をロシア軍に対して使用したと明らかにした。米メディアによると、同日の飛行場への攻撃で初めて使ったという。ロシア側は供与について「ひどい失策だ」と反発した。

 ゼレンスキー氏は米国に謝意を表明し「ATACMSはその威力を示した」と述べた。ウクライナ軍のザルジニー総司令官は、ATACMSを発射した場面とする動画を通信アプリに投稿した。

 ATACMSは射程約160~300キロで、前線のはるか後方を攻撃できる。

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