ニースは18日、アルジェリア代表DFユセフ・アタル(27)に出場停止処分を科した。
アタルは反ユダヤ主義の動画をSNSで共有したため、現在ニース検察の捜査を受けている。
アタルは14日、「ユダヤ人に暗い一日を」と神に願ったパレスチナ人説教者マフムード・アル・ハサナート氏の動画を自身のインスタグラムで共有。当該投稿は同選手によってすぐに削除され、翌日には謝罪を行った。
しかし、イスラエル・ハマス紛争が続くなか、アタルの投稿は多くの批判を集め、ニース市長のクリスティアン・エストロジ氏は「ハマスのテロリストを非難しない限り、アタルにはもはや(クラブ)に居場所はない」と痛烈な批判を行っていた。
また、フランス・プロリーグ機構(LFP)の規律委員会も今回の一件を調査している。
そういったなか、アタルのアルジェリア代表からの帰還を受け、クラブは同選手との面談を行ったのち、今回の声明を発表した。
ニースは同選手が「自分の間違いを認め、書面で公に謝罪した」と反省の意思を確認しながらも、「共有された投稿の性質と深刻さを考慮し、クラブはスポーツ当局や司法当局による処分に先立って、直ちに最初の懲戒処分を行う決定を下した」と、クラブ独自の懲戒処分を科したことを明かした。
また、出場停止期間に関しては「追って通知があるまでユセフ・アタルを出場停止にする」と、現状で復帰時期が不透明であると追記している。
なお、イスラエル・ハマス紛争を巡ってはマインツの元オランダ代表FWアンワル・エル・ガジが同じくSNSで自身の見解を述べたのち、不適切と判断したクラブから今回と同様の懲戒処分が科されていた。