ロナウドの進言のおかげ? マンチェスター・ユナイテッドが女子&アカデミー用の新施設をオープン

写真:ロナウドの“批判”にクラブが応えた?

2022年11月、当時マンチェスター・ユナイテッドに所属していたポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドは、ジャーナリストのピアース・モーガン氏によるインタビューで大々的なクラブ批判を展開した。

その中で彼はトレーニング施設の水準の低さを嘆いていたが、その声が届いたのか、このほど女子チームとアカデミー用の新施設がオープンした。イギリス『デイリーミラー』電子版が伝えている。

クリスティアーノ・ロナウドによると、マンチェスター・ユナイテッドからレアル・マドリードに移籍した2009年から再加入した2021年までの間に、クラブの施設はほとんど変わっていなかったようだ。

「驚くべきことに、何も変わっていなかった。プールやジャグジーだけでなく、ジムもそうだ。厨房やシェフ――僕が感謝している人たちで、本当に素敵な人たちだけど――も変わっていなかった。とても驚いたよ。技術や設備など、以前とは別のものが見られると思っていた。でも残念ながら、21歳から23歳の頃に見ていたものをたくさん見ることになった。(アレックス)ファーガソンが去ってから、僕はクラブでの進化を見ていない。進歩はゼロだ。すべて取り壊して再構築しなければならない」

そのクリスティアーノ・ロナウドが去ってからおよそ10カ月後、クラブのトレーニング拠点であるキャリントンのトラフォード・トレーニングセンター内に、女子チームと男子アカデミーチーム専用の施設がオープンした。

新施設は2月に着工し、女子スーパーリーグの2023-24シーズン開幕のタイミングでフル稼働することになった。施設内には最先端のジムやジャグジーを備えたリハビリエリア、広い更衣室、選手ラウンジ、女子ファーストチーム専用のレストラン、分析室や会議室などもあり、今年9月にマンチェスター・ユナイテッドの女子チームに移籍した日本女子代表FW宮澤ひなたはこの施設を使ってトレーニングに励むことになる。また、男子アカデミーチームも施設内にある専用ジムを利用できるという。

この施設の建設には700万ポンド(約12億7740万円)を費やしているそうで、コレット・ロッシュCEO(最高執行責任者)は次のように語っている。

「ユナイテッドには真の野心と計画があり、その野心を実現するために適切な投資を行っている。我々は立ち止まっているわけではない。ピッチ上の選手たちと施設への投資を続けている。この施設はそれを証明するものだ」

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