ベトナムの電気自動車（ＥＶ）メーカー、ビンファストは17日、今年のＥＶ販売目標の４万～５万台の達成に向けて、年内に北米で大型スポーツタイプ多目的車（ＳＵＶ）「ＶＦ９」、欧州で小型ＳＵＶ「ＶＦ８」の引き渡しを開始すると発表した。今月５日に発表した今年第３四半期（７～９月）決算の補足資料で説明した。
同社は通年の販売目標の達成に向けて事業は軌道に乗っていると強調。第４四半期（10～12月）はテト（旧正月）前で自動車の需要が高まる時期であることに加え、北米で「ＶＦ９」、欧州で「ＶＦ８」の引き渡しを開始する予定だと説明した。「ＶＦ９」は最大７人乗りと家族全員が乗れる想定で米国市場向けに開発されたモデルで、８月時点で米国からは１万台近くの予約が入っているという。「ＶＦ８」についてはフランスやドイツ、オランダで第４四半期に発売する予定を先月発表していた。
通年目標の達成に向け、代理店と連携して世界中の顧客への引き渡しを迅速に行うことや、企業間取引（ＢｔｏＢ）で連携できるパートナーを積極的に模索していると説明した。
世界市場での展開加速については、世界のさまざまな顧客の機能や価格などの需要に応えられるよう、複数の新モデルを準備しているところだという。各地の販売店や代理店と連携して販売網を拡大していく方針を示した。
米国では近いうちにフロリダやテキサス、ノースカロライナ、バージニア、ルイジアナ、ニュージャージー、アーカンソーなどの州に販売網を拡大する予定だ。
