トヨタ爆発事故の影響、岩手工場も20日に一部停止

 

 トヨタ自動車は18日、愛知、岐阜、三重の各県にある7工場11ラインで完成車の生産を停止した。トヨタ系の中央発条で発生した爆発事故の影響で部品の調達が引き続き滞っており、生産を再開する1工場を除いて19日と20日も稼働を見送る。岩手、宮城両県の工場でも20日に一部生産がストップし、影響は最大で8工場13ラインに拡大する。生産再開は休日を挟んで23日以降にずれ込む。

 中央発条は中国の関係会社で部品の代替生産を始め、空輸を模索している。トヨタやグループ会社の社員約30人が支援に入り、事故があった藤岡工場(愛知県豊田市)の別ラインや長崎県内の関係会社での生産も準備しているという。トヨタは20日に翌週に再開できるかどうか判断する。

 トヨタが19日に生産を再開するのは堤工場(豊田市)の1ラインで、中央発条が代替生産した部品を使う。一方、20日にはトヨタ自動車東日本の岩手工場(金ケ崎町)、宮城大衡工場(宮城県大衡村)の計3ラインで生産がストップする。

© 株式会社岩手日報社