那須と塩原、四季折々の風景 油彩、日本画など前後期38点展示 那須野が原博物館

さまざまな風景画が並ぶ企画展

 【那須塩原】風光明媚(めいび)な那須と塩原の風景画を展示する企画展「那須塩原風景画譚」が、三島5丁目の那須野が原博物館で開かれている。県内外の美術館や個人が所有する油彩画、日本画、版画など計38作品を前後期に分けて展示する。前期は11月12日まで。後期は同18日~来年1月14日。

 那須岳(茶臼岳)をはじめとする山々や那須高原などの「那須」、奥塩原の渓谷など四季折々の「塩原」の風景画を紹介する。

 宇都宮市を拠点としながら、1965年から10年ほど那須町に滞在し、那須をテーマに数多くの作品を残した洋画家灰野文一郎(はいのぶんいちろう)など、本県ゆかりの作家も多い。塩原の鹿股川の情景を描いた明治期の画家ラグーザ玉(たま)による作品(前期に展示)は個人所有で、展覧会としては初公開となる。

 渡辺泉(わたなべいずみ)学芸職員(57)は「那須と塩原は似ているようで違う。作品を見て、それぞれの良さを感じてもらいたい」と話す。

 午前9時~午後5時。月曜、12月29日~1月3日は休館。12月17日の午後2時から展示解説を行う。各回先着20人。11月25日には栃木市立美術館の杉村浩哉(すぎむらひろや)館長と日本地質学会員の伴敦志(ばんあつし)さんによる座談会「那須と塩原の魅力をさぐる」を開く。定員50人。同館に電話で申し込む。

 入館料は一般300円。(問)同館0287.36.0949。

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