珠算日本一!2年連続で全国の頂点に立った久保田修平(大分東明2年)

4歳でそろばんを始めた大分東明高校の珠算・電卓部の久保田修平(2年)。両親の勧めでそろばん教室に通うようになると、すぐに夢中になった。「当時のことは鮮明には覚えてないが、とにかく楽しかった。家でも毎日練習するくらい熱中していた」と当時を振り返る。

幼稚園の頃から、大分県で開催されるそろばんの大会に出場すると、成績は常にトップクラス。その後も県内大会では1位という独走状態となったが、本人はいたって冷静そのもの。「大分では良い成績を出せているけど、九州や全国の舞台ではハイレベルな人ばかり。まだまだと思っていた」。どんな時も謙虚に、満足することなく日々練習を重ねた。

珠算電卓部としても好成績を残した

久保田は今もそろばん教室に通いながら、高校入学と同時に珠算・電卓部へ入部する。顧問の竹島広道教諭の下で技術を磨き、昨年開催された「第69回全国高校ビジネス計算競技大会」の珠算の部・種目別競技「読上暗算」で優勝した。県勢では初となる日本一の称号を手にした。「初めて全国優勝を経験できて、とてもうれしかった。どんな大会でも緊張はするが、自分ならできると言い聞かせて大会に挑んだ」。珠算は自分との戦い。日々積み重ねた練習量と、目の前の問題への集中力が結果につながっているという。

そんな久保田の快進撃は止まらない。今夏、横浜で開催された同大会の「読上算」で見事優勝し、2年連続優勝となった。さらに、個人種目2種目でも入賞した。強さの秘訣(ひけつ)を問うと、「今まで10年以上、そろばんを続けてきたことが力になっている。幼い頃に真剣に取り組んできた基礎力が今の自分を支えている」と人知れず重ねた努力の跡があった。自分を支えてくれる家族や先生への恩返しの意味でも、一つでも多くの賞を取っていきたいと久保田。目指すは3年連続優勝だ。

2年連続で日本一になった久保田修平

(塩月なつみ)

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