現状に満足していないナポリのオシムヘン、契約延長にサインせず? 1月にチェルシー移籍の可能性も

写真:オシムヘンはプレミアリーグ上陸を果たすのだろうか

ナポリのヴィクター・オシムヘンは1月の移籍市場でチームを離れることになるだろうか。

スポーツジャーナリストのベン・ジェイコブズ氏はイギリスメディア『CaughtOffside』を通じて、「チェルシーはオシムヘン獲得に関心がある。数カ月以内に取引が成立する可能性があり、早ければ1月にチームに引き入れることができる」として「彼のナポリとの契約満了がますます近づいている」と伝えた。

さらに「オシムヘンは再契約にサインしなかった。リュディ・ガルシア監督のもとでサッカーを楽しんでいない」と付け加えている。

原石に近いオシムヘンに可能性を見出したナポリは、2020年に彼を獲得するために移籍金7000万ユーロ(約110億円)を支払った。これはナポリにとってクラブ史上最高額であり、アフリカ出身選手に支払われた最高額の移籍金だった。

オシムヘンは身体能力と決定力を兼ね備え、186センチと高身長ながら足が速く、空中戦にも長けている。昨シーズンには公式戦39試合で31ゴール5アシストを記録。セリエAで26ゴールを挙げて得点王に輝き、その株をさらに上昇させた。

この夏の移籍市場でマンチェスター・ユナイテッド、マンチェスター・シティ、パリ・サンジェルマン、バイエルン、チェルシーなどから関心を集めたのは必然だった。しかし、ナポリのアウレリオ・デ・ラウレンティス会長が2億ユーロ(約315億円)という高額の移籍金を示唆したこともあり、結局、チームに残ることに。

しかしここにきて、オシムヘンの移籍の可能性が高まっている。ナポリは第5節のボローニャ戦でPKを外したオシムヘンを揶揄するような動画を公開すると、オシムヘンの代理人がこれに激怒。法的措置を示唆しながらクラブに講義する事態となった。

ナポリは「オシムヘンをからかうつもりはなかった。SNSにはよく軽いいたずらな表現が使われているためだ」と釈明したが、オシムヘンはガルシア監督とも摩擦が生じるなど、ますます不満を募らせている。

一方、チェルシーは今季のリーグ戦8試合で11ゴールと得点力不足に苦しんでいる。オシムヘン獲得に向けて巨額の移籍金を投資する見通しだ。

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