「多額の預金を私的に流用し、隠ぺいするため偽造繰り返した」 生活困窮者らを援助する法人の元理事長が横領を自ら申告

戦争犠牲者や生活困窮者を援助する事業を行う一般財団法人「愛媛友愛会」の元理事長が、長期間にわたり多額の預金を私的に流用していたことがわかりました。

愛媛友愛会の代理人弁護士によりますと、元理事長の男性から「過去に多額の定期預金を私的に流用し、その事実を隠ぺいするため、定期預金残高証明書の偽造を繰り返していた」と申告を受け調べたところ、事実が確認されたということです。

愛媛友愛会は男性を理事長職から解職し、調査した結果、申告以外にも在職中、長期間にわたり、多額の着服横領を繰り返していたことが判明したため、警察に告訴し受理されたということです。

なお、愛媛友愛会の代理人は「現在捜査中であるため、着服横領の具体的な時期や金額等についてはお答えできない」とコメントしています。

一方、愛媛友愛会は「このような事態が発生したことを厳粛に受け止め、民事、刑事いずれにおいても、可能な限りの対応を尽くす」としています。

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