“最古の住宅”がピンチ・・・雨漏りや天井のゆがみ修理に1,600万円 伝統の祭りを守るためクラウドファンディングに挑戦=静岡・沼津市

静岡県沼津市の西浦地区にある市内最古の住宅を保存しようと、この家に住む家族が修繕に向けて動き出しています。

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<海瀬陽奈さん(25)>
「江戸時代後期に建てられた古民家です。いまも住んでいます」

江戸時代後期に建てられ、160年ほどの歴史を持つ住宅「海瀬家」です。現存する沼津市最古の住宅建築とされていて、2023年8月、国の有形文化財に登録されました。

海瀬さん一家は、江戸時代から続くミカン農家。海瀬家の21代目・陽奈さんを含めた家族3代で暮らしています。しかし、歴史あるこの住宅がいま、存続の危機を迎えています。

<海瀬陽奈さん>
「1番最初に、ここの中座敷の部屋から雨漏りが始まって、見てわかると思うんですけど、天井も歪んじゃってるくらい本当にひどくて」

経年劣化や台風などの影響で屋根が崩れかかっていて、住宅のいたるところで雨漏りがあります。このままだと、この住宅に住み続けることができません。

<海瀬陽奈さん>
Q.ここはどういった部屋ですか?
「7月の3連休の真ん中の日ぐらいの天王祭のときに、お神輿を奥座敷の部屋に奉納して、そこで神事が行われる部屋になっています。中座敷は、神事が終わった後に獅子舞が踊る部屋です」

海瀬家は西浦河内地区で100年以上続く祭り「天王祭」の神事でも使われています。地元の人たちにとっても大切な場所ですが、屋根の修繕には約1,600万円かかります。

そこで挑戦したのが、クラウドファンディング。2か月間で目標金額の500万円を達成しました。

<海瀬陽奈さん>
「この先もずっと屋根がきれいに直ったら、もっとよくなると思うので、私の代で終わらせるというのはよくないと思っているので、ずっと守っていけたらなと思っています」

クラウドファンディングは、20日午後11時までです。

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