兵庫県は19日、県内全体でのインフルエンザ流行が「注意報」レベルを超えたと発表した。今秋・冬シーズンでは初めてで、10月は異例の早さ。県は手洗いや消毒などの感染対策を呼びかけている。
県によると、約200カ所の医療機関から9～15日の1週間に報告された患者は、1カ所平均11.96人。注意報レベル（1カ所平均10人）を超えた。県健康福祉事務所の中播磨、朝来管内では「警報」レベル（同30人）に達した。
注意報レベルは神戸市、姫路市と、県健康福祉事務所の加古川、加東、豊岡の3管内。県内では今年1～2月以降も感染者数は下がり切らず、「流行」の目安（同1人）が続いていた。
直近5週間で報告された患者8548人のうち15歳未満が全体の73％を占め、学校の学級、学年閉鎖などは1週間で162件報告されている。（高田康夫）
