「テロ組織とつながりがある」と非難されたベンゼマ、ダルマナン内務大臣らに対する告訴を検討か

写真:「『ムスリム同胞団』とつながりがある」と指摘されたベンゼマ ©Getty Images

元フランス代表FWカリム・ベンゼマが、ジェラルド・ダルマナン内務大臣と欧州議会議員のナディーン・モラノ氏、広告会社幹部のフランク・タピロ氏、共和党上院議員のヴァレリー・ボワイエ氏を告訴する予定のようだ。フランス『Le Parisien』が報じている。

先日、ダルマナン内務大臣はフランスのニュースチャンネル『CNews』でベンゼマとテロ組織『ムスリム同胞団』との関係を指摘し、非難した。

これに対し、ベンゼマの代理人弁護士であるユーグ・ヴィジェ氏はそのつながりを否定し、こう語った。

「情報操作に関する法律や、名誉毀損、あるいは公的侮辱に基づく法的措置を取ることを検討している。ムスリム同胞団とのつながりは存在せず、明らかな中傷と考える。便宜のためなら何をしても許されると考えるような為政者たちは容認できない」

また欧州議会議員のモラノ氏と広告会社幹部のタピロ氏は、フランスのラジオ局『Europe 1』の放送で「(ベンゼマは)ハマスのプロパガンダの道具だ」、「テロの共犯者だ」と発言した。

一方、ボワイエ氏は自身のSNSで、内務大臣の主張が正しいのならば、彼の国籍剥奪を含む制裁をすべきだと投稿した。

ヴィジェ氏は、これらが「ベンゼマの名誉に対して深く耐え難い攻撃を与えた」と主張し、モラノ氏とタピロ氏、ボワイエ氏に対しても名誉毀損で告訴する予定だという。

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