市役所の管理職が「生理」を学ぶ 目指すのは「女性の活躍」

男性にも知ってもらいたい! 多くの女性が抱える悩み『月経困難症』

三原市が管理職を対象に女性の「生理」について学ぶ研修を実施しました。「女性の活躍」を目指し、初めての試みです。

■研修

「みなさんペリペリとめくっていただいてあけてください触ってみてください」

「生理用ナプキン」を手にしているのは三原市役所で働く「管理職」です。三原市は働きやすい職場をつくるため、各課の課長を対象に「生理について知る研修」を開きました。きっかけは去年、職員に実施した「女性の活躍」に関するアンケートです。

市役所内で「女性が働きやすいと思うか」という質問では「そう思う」と答えた男性の割合は、女性の倍以上でした。また、休暇制度の取得について男性は7割が「不便を感じたことはない」とした一方、女性は6割が「生理休暇」を取得しづらいと回答しました。

■三原市経営企画部地域企画課 清水逸司 係長

「もしかすると男性側の思いにずれがあるのではないかというところもアンケートで見えてきた男性が知るというところは管理職研修の意義がある」

研修では50代の管理職およそ70人が「生理の仕組み」や「腹痛などの症状」について学びました。

■研修を受けた管理職

「初めて(ナプキンを)触ったのでこうなっているんだと正直驚いた今回(研修を)経験したので自信を持って指導なり職員に目を配っていきたい」

■研修を受けた管理職

「誰にでも起こりうるものとして権利として休めたりとかそういう意識を持つきっかけになればいいと思う」

■男性の体験

「うわ~くあっ」「う~~~」

一方、こちらは「生理の痛み」を疑似体験です。パッドから電流を流し腹筋を収縮させることで「生理痛」を再現…。装置は奈良女子大学と甲南大学が共同で開発しました。企画したのは東京都の広告会社…。女性のキャリア育成を考える際男性社員にも「生理痛」を知ってほしいとの思いからです。

■感想

「うそでしょ?本当にこんなに痛いの?」

「下腹部を野球ボールでぐりぐりぐりって押される感じ」

「妻いるんですけどもうちょっといたわらないとなって思いました」

全国に広がる「生理」を知ろうという取り組み…。性別にかかわらず暮らしやすい社会をつくる第一歩です。

《2023年10月19日》

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