クドゥス代理人、今夏チェルシーが提示した「失礼なオファー」を明かす

写真:今夏、アヤックスからウェストハムに移籍をしたクドゥス

ウェストハムに所属するガーナ代表MFモハメド・クドゥスの代理人が、今夏チェルシーが提示した「失礼なオファー」について明かした。イギリス『デイリーメール』電子版が伝えている。

クドゥスは昨シーズン、アヤックスで公式戦通算42試合18ゴールの大活躍を見せ、今夏の移籍マーケットではチェルシーやアーセナル、パリ・サンジェルマンから関心を示される“人気銘柄”だった。その中で優位に立ったのがチェルシーだ。クドゥスとの間で個人合意に達し、アヤックスとの交渉に移ったが、そこで事態が一変した。クドゥスの代理人を務めるジェニファー・メンデレヴィッチ氏は次のように証言している。

「我々はチェルシーと合意に達したが、契約は成立しなかった。彼(クドゥス)はマウリシオ・ポチェッティーノ監督とも話をしたが、チェルシーがアヤックスに対してわずか1700万ポンド(約30億8750万円)というとんでもないオファーを出したため、最終的には破談になった」

「アヤックスに拒否されると、金額を上積みしての再オファーはなかった。チェルシーは今夏、多くの選手に対して同じことを行っていた。受け入れられないことを承知で、各クラブに非常に低額のオファーを出していたのだ」

メンデレヴィッチ氏は、チェルシーがこのような行動を取っていた理由についても明らかにしている。

「真実は、彼らはカイセド(エクアドル代表MFモイセス・カイセド)の移籍交渉に集中していて、そこにすべてのエネルギーを費やしていたということ」

ブライトンに所属していたカイセドはリヴァプールからのオファーを拒否した後、1億1500万ポンド(約208億8220万円)という英国史上最高額の移籍金でチェルシーに移籍した。チェルシーがこの交渉に集中するあまり、他の交渉を軽視していたというのがメンデレヴィッチ氏の意見だ。

チェルシー移籍が破談となったクドゥスは結局、移籍マーケット終盤にチェルシーが提示した金額の2倍以上となる3800万ポンド(約68億9920万円)の移籍金でウェストハムに移籍した。ただし、プレミアリーグではここまで5試合の途中出場にとどまっている。

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