新鮮な伊豆の魚を「炙り焼き」でプロが推薦! 新たな“食べ方” 熱海にオープンした新スタイルの海鮮専門店【しずおか産】

新鮮な魚なら生の刺身がいいのでは?そんな発想を覆し、可能性を広げようという魚のプロがいます。静岡県熱海市にオープンした新スタイルの海鮮専門店には、常識を変える、おいしさの秘密がありました。

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<客>
「普通の刺身とは全く違う感覚」
「うまい。フワフワでおいしい」

2023年8月、静岡県熱海市にオープンした「炙り海鮮daishou」。伊豆の魚をよりおいしく味わってもらいたいと、魚のプロが始めた新スタイルのお店です。魚をより美味しく食べる方法というのが、伊豆近海で獲れた新鮮な魚をロースターで炙っていただく店です。

<大翔水産 稲葉翔大代表>
「魚を炙るという工程がうま味をギュッと閉じ込めて、脂のうま味、魚のうま味がギュッと凝縮されるので、炙りというスタイルをやっております」

炙り海鮮極上(3,800円 税込み)は、キンメダイやマダイなど、伊豆を中心に仕入れた極上の魚が9種類味わえます。

<店員>
「焼き方は両面を10秒づつ焼いて、皮のついた魚はプラス5秒焼いてもらうとおいしくいただけます」

刺身でも食べられる魚を10秒ほど炙って、いただきます。

<客>
「おいしいです。香ばしくて。いままでにない感覚でいいと思います」
「新鮮ですね。魚専門でなかなかないと思うので、熱海の新しい名所になるかと思います」

しかし、一体なぜ、炙り焼きの店をオープンしたのでしょうか。

<大翔水産 稲葉翔大代表>
「伊東市で仲卸業をやっていまして、一般のお客様の方にこれだけおいしい魚があるのに食べさせてあげられないのが残念だと思い、この飲食店を開業することにしました」

伊東市にある大翔水産。稲葉さんが8年前に独立して立ち上げた魚の仲卸会社です。

<大翔水産 稲葉翔大代表>
「ホテル旅館によってお客さんの要望があるので、それに応えて3枚おろしにしたり、姿おろしにしたり、加工をしております」

取引先は、伊豆をはじめ、箱根や長野県などの旅館やホテル。客の細かな要望に応えるのが会社のモットーです。仕入れも毎日市場に足を運び、自分の目で見て魚を選びます。

<大翔水産 稲葉翔大代表>
「トビウオはここの厚みですよね。あと目の色と。あとエラと。エラが真っ赤じゃないと。新しい魚の証拠じゃないので」

そんな魚のおいしさを知るプロが提唱するのが魚を炙る食べ方です。

<大翔水産 稲葉翔大代表>
「一番おいしいところは皮と身の間。一番脂が乗ってるところですね。皮がついていることでおいしいので。厚く切ることによって、食べ応えとボリューム感と火が通りにくいのでそれで厚く切ってます。全部生で食べられる魚しか扱ってないので」

<神谷修二カメラマン>
「香ばしい香りと生の食感が相まってすごいおいしいです。新しい食べ方ですね」

<大翔水産稲葉翔大代表>
「この近辺にはない新しい感じの店なので、伊豆でしか味わえない魚を伊豆の熱海で食べてもらいたいです」

魚のプロが提案する炙り海鮮。伊豆の魚の魅力をさらに引き出すきっかけになりそうです。

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