相手翻弄する魔法トスで全国制覇へ 京都代表の中学生バレー選手「勝ち上がる」と意気込み

都道府県対抗大会に向け練習に励む井尻さん(京都府南丹市園部町・園部中学校)

 京都府南丹市の園部中学校3年井尻乃々歌さん(15)が、大阪市で年末に開かれる全国都道府県対抗中学バレーボール大会に臨む府代表チームのメンバーに選出された。丹波地域では唯一という。大舞台に向け、練習を重ねている。

 体を動かすのが好きで、母の勧めで小学3年からバレーを始めた。「スパイクやレシーブなど、一つの球でいろいろなことができるのが面白い」と、のめり込んだ。

 同中では新型コロナウイルスの感染拡大に見舞われた。思うように練習できず、大会に出られない経験を経て「バレーができることに感謝した」と振り返る。

 副キャプテンとして牽引(けんいん)。日頃から下級生らと積極的に会話して垣根をなくし、結束力を高めた。

 小学4年から務めるセッターでは、相手守備陣が読みづらいトスをアタッカーに安定的に上げる技術を磨き、今夏の府中学校総合体育大会ではチームを3位に導いた。「優勝を目指していたので悔しさはあるが、今までにないほど良い試合ができた」と充実感を漂わせる。

 代表選出には「びっくりした」という。代表メンバーと京都市内で練習し、都道府県対抗での活躍を目指す。「レベルアップしたい。勝ち上がり、優勝したい」と目標を掲げる。

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