指導者は哲学を売り込むな!モウリーニョ監督が「勝者であること」を最も重視するワケとは

かつてFCポルトやチェルシー、レアル・マドリーで数多くのタイトルを獲得したジョゼ・モウリーニョ監督。

選手としてのキャリアを持っていないにもかかわらず、豊かなカリスマ性を武器にスターをまとめ上げ、一時期は世界最高の指導者だと評価を受けていた。

現在ローマを率いている彼は今回『gameplan-a』のロングインタビューに応え、サッカーにおいて重要なことについて以下のように語っていた。

ジョゼ・モウリーニョ

「サッカーにおいて重要なこと。それは勝利に向かうことに他ならない。

勝つことが重要だ。哲学を売り込むことではない。言い訳を売ることでもない。すべては勝者になろうとすることだ。

より大きな舞台でコーチングを行う場合、誰もが知っているような有名人を相手にして、彼らよりも強いパーソナリティが必要になるということだ。『私がボスだ。私が決断を下す。そこに交渉の余地はない』と言わなければならないんだ。

練習が午前10時に始まるのであれば、私は1分も待つことはない。

もしそれがディエゴ・マラドーナであってもだ。私は誰かを指導することに名誉や喜びを感じたことはない。

練習が10時に始まるのであれば、何がどうあろうと10時にスタートするのだ。チームが最も重要なものだからだ。たとえ世界最高の選手がいてもだ。

それがクラブの中で最高のステータスを持っている選手であっても、最も大切にされるべきものはチームであらなければならない。誰もがルールに従い、そしてチームメイトをリスペクトする必要がある」

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選手としてのキャリアを持っていないジョゼ・モウリーニョ。彼がスター選手たちを相手にしてカリスマ性を発揮するためには、まずは勝者になる必要があった…ということだろうか。

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